国産針葉樹(間伐材)を使用した家具の制作・販売



ウッドワーク通信

発行:2003年11月11日

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1. ごあいさつ –事務局より–

 こんにちは。ウッドワーク事務局の室橋由佳里です。肌寒い季節になりましたね。昼と夜の気温差に、体調を崩しがちになっていませんか?食欲の秋!ということで、寒い季節は、やっぱり鍋で暖まりたいものです。山は、すっかり紅葉して、秋らしい景色に満ちています。
雨が降ったある日、空が明るくなってきたので、ふと外を覗いてみると・・・海の上に虹がかかっているではありませんかぁ!!!いっきに気分が晴れ、嬉しい気持ちになりました。虹は、何度見ても魅力的ですね。

さて!第7号のウッドワーク通信をご覧ください。

2. 森から・・・製品になるまで <第4回>

森づくりの第4回目は、「造材・集材」です。

  伐採作業の後は、どのような処理をされるのでしょうか?一般的に伐採後は、すぐに枝が取り除かれ、丸太は、運搬しやすいように「造材(玉切り)」を行いま す。造材とは、目的に応じて一定の長さの丸太に切る作業のことを言います。「定尺」と言い、長さは地方によって違いますが、おおよそ、3~4mくらいで す。中には、6mの材が必要な部材もあります。(通し柱やケタ材など) ウッドワークの家具用材の丸太は、4mの長さに造材します。 木の根元を「元」、枝葉の生える末側を「末」と言います。元から末に向かって「一番玉」または、「元玉」、「二番玉」、「三番玉」と続きます。造材した材 は、林道脇などに集められ(集材)トラックなどに積み込まれます。
(右の写真は玉切りの作業の様子です。)

森から出された木の魅力を確かめよう!!
 よく、木には温もりがあり、触れたときに温かさを感じると言います。無垢の木には、調湿作用があり、生活環境を整える不思議な力を持っています。
新建材は、生産された時がベストな状態で、だんだんと劣化してゆきます。しかし、無垢材は、逆に年々色に味わいを深め、使い込むほどに、色艶が美しいも のになってゆきます。山で育った木の時間を考えれば、手元に届いた新品の無垢家具は、使いながら持ち主が時間をかけて「作って」ゆくものだと言えます。

3. 最新情報だよ!

11月5日完了で、新潟県の新井市立南小学校にウッドワーク製品を納品しました。学習机や椅子、備品関係など数百点、ウッドワークの職人一同、製作担当を決め、完成しました。下の写真は、新井南小学校で使われた家具原木の採られた森です。

11月3日(祝日)には、ウッドワーク職人全員参加で、新井南小学校にて、学習机・椅子の組立て指導に行ってきました。親子が新井市産の杉間伐 材を加工した部材で机、椅子を組立てました。六角レンチ一本で締められる、ビスやジョイントボルトなどを使用した、簡単な組立式です。

机と椅子は、高さ4段階の可動型で、子どもたちの体型に合わせて、高さ調整できるものです。天板の左右横には、フックが付き、物が掛けられるよ うになっています。又、椅子の後ろには、ぞうきんを掛けられる杉の棒が付いています。この棒は、ろくろ職人さんに間伐杉から作ってもらったものです。又、 普通このような間伐利用家具の底板は、合板ベニアを使っているものが見受けられます。ウッドワークのものは、底が10㎜の無垢杉板を使っています。

自分たちで組み上げた机や椅子は、とても愛着があるようで、子供たちは皆、満足な表情をしていました。

真剣な顔で組み立てています。 子供たちより、親御さんが一生懸命!?
上手に組立てできたかな? さっそく座り心地を確認!

4. 終わりに・・・今月のひと言

 最後まで読んでいただきありがとうございます。
私、室橋も年に何回かは、NPO法人木と遊ぶ研究所の森林ボランティアに出ています。森を整備することで、森が生き生きと甦っていく様を実際に目にすることができるので、やりがいを感じます。これからも参加したいと思っています。(右の写真は私ですよ!)

それでは、来月もどうぞお楽しみに!

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