国産針葉樹(間伐材)を使用した家具の制作・販売



ウッドワーク通信

発行:2003年12月10日

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1. ごあいさつ –事務局より–

 こんにちは。ウッドワーク事務局の室橋由佳里です。気づけばもう12月ですね。寒さも厳しくなる頃です。街は、クリスマスの飾り付けやイルミネーションが目立ち、楽しい気分になりますね。皆さんは、どんな風に過ごしますか?
事務所の裏は、冬の日本海が広がり、この日の夕方は、青い空にピンク色の雲が浮かんでいるようです。綺麗な夕焼けですね。

さて!第8号のウッドワーク通信をお楽しみください!。

2. 森から・・・製品になるまで <第5回>

森づくりの第5回目は、「製材・乾燥」です。

 森で伐採された原木丸太は、トラックで製材所へ運ばれます。森から運ばれた材は、製材所の貯木場に置かれます。貯木とは、原木ごとにひとまとめされた山のことです。
一般的には、皮剥きをしてから製材に進みますが、ウッドワークでは、丸太である原木の耳(表皮)の部分を残したまま、「丸挽き」にします。そうすることで、表皮部分の自然な曲線を家具、天板などに取り入れることができます。

丸挽きは、丸太を縦にスライスしていくように挽いてゆきます。丸挽きの厚みは、最終的な部材の仕上がりの厚みよりも、一回り大きく製材します。次の段階の乾燥などで木が収縮するためです。

>> 製材の様子です。丸太を挽いてゆくので、もの凄い機械の音です。力強いですね

「丸挽き」した材木は、それぞれに空気が入るように、桟積にします。通常1、2ヶ月、自然乾燥をします。

次に人工乾燥(蒸気乾燥方式)です。60°~75°の釜に10日前後、時間をかけて乾燥します。釜の中に入るm3数は、おおよそ15m3です。

  木は、親水性があって中に水分を含んでいます。それには、自由水(木の細胞の周囲にある)を完全に蒸発させ、結合水(木の細胞の中にある)を含む割合を約 8%になるように調節します。自由水は、木材組織の間にあるだけなので、木の本質にはほとんど変わりません。結合水は、木材としっかり付いている水なの で、この水が出たり入ったりすると、木が伸び縮みすることになります。ウッドワーク材は、釜の中で含水率を約8%まで下げます。

人工乾燥した後は、自然の環境に戻すため、木を寝かします。約8%になった含水率は、自然の環境で木を寝かすと12%程度まで戻ります。このような作業を終えて、やっと家具作りに進むことができます。

3. 最新情報だよ!

11月18日(火)に愛知県日進市のデイサービスにウッドワーク製品を納めました。

 この施設の設計は、名古屋市の吉田建築設計さんです。ウッドワークの取り組みに共感して頂き、建具や家具、数百点を購入して頂くことになりました。職人さんたちは、大忙しな日々を送り、この12月20日(土)にも、第二期の備品納品があります。
11月18日は、晴天に恵まれ、ぽかぽか暖かく、搬入作業は、順調に進みました。朝の3:00に新潟県上越市を出発し、愛知県日進市へ4時間半かけて行ってきました。 日帰りなので、手際よく進めなくていけません。皆、必死さが出ていたようです!!!

搬入作業の様子です。4tトラック、4台分に積み込んだ家具は、半端な量ではなく、設置までが大変だったそうです。

今回納品した製品の一部をご紹介します。

■会議室
レジデンス日進の竣工式があるため、スタッキングチェアが並べられています。肘無しスタッキングチェア105脚、肘付きスタッキングチェア97脚を納入しました。

■肘付きスタッキングチェア
(W576 D445 H770 SH430)
最大、5台まで重ねられます。背もたれは、背中の当たりをよくするため、3枚に集成された板で曲線を描くように加工されています。座面は、緩やかな円形にえぐられています。
■肘無しスタッキングチェア
(W490 D445 H770 SH430)
肘付きとは違って、肘無しは、すっきりとしたデザインです。肘が付いていない分、前脚の幅は、すきっとコンパクトに小さくなっています。5台まで重ねられます。

■テーブルa/引出し付(W1800 D900 H700)
■テーブルb(W1800 D900 H700)
■テーブルc(W1800 D900 H700)
テーブルは、障害者の方が利用しやすいように、天板には、ゆるいカーブのえぐりがあります。

4. 終わりに・・・今月のひと言

いつもご愛読いただきありがとうございます。

あっという間に12月に入り、時間の早さにびっくりしている今日この頃です。今年も、あとわずかです。一日一日を大事にお過ごしください。来年は、さらにウッドワーク通信のパワーアップを目指し、皆さんにお届けできるよう、がんばります!!

また、只今、新しい家庭用学習机と椅子の試作中です。(高さ可動型)産地認証スギと国産ヒノキ材の両方が、選べるようなタイプを考えています。ぜひ、ご期待くださいね!。

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