国産針葉樹を使用した家具の制作・販売



ウッドワーク通信

発行:2004年05月10日

□■□■□■□■□協同組合ウッドワーク メールマガジン■□■□■□■□
<< 第12号 >>

1. ごあいさつ –事務局より–

 こんにちは。ウッドワーク事務局の室橋由佳里です。
上越市の桜は、葉桜を迎えており、今は色鮮やかなチューリップが咲いています。春は鳥のさえずりが聴こえ、色鮮やかな植物が芽を出し、私たちに新たな気持ちを持たせてくれる季節のようですね。
4月17日に新潟県上越市中山間地域、桑取谷で50年ぶりに「里の結婚式」が再現されました。嫁が婿の家に向かう「嫁行列」、嫁行列を止めて親分に歌を歌わせる「とうせんぼ」が行なわれました。地元の方たちが見守るなか、懐かしさでいっぱいの微笑ましい光景でした。

さて!第12号のウッドワーク通信をお楽しみください!

2. 森から・・・製品になるまで <第7回>

森づくりの第7回目は、「家具づくり②」です。

<< 集成材作り >>
材をただ組み合わせるのでなく、曲がる、反るの方向を見抜かなくてはなりません。もっとも良い木目、色、節の状態を選別して並べます。面と面には相性が あり、相性がよいとつなぎ目がより美しく自然に溶け込みます。また、杉材は特に、赤みと白太がはっきりとしているので、職人の選び方次第で印象が、がらり と変わってきます。コントラストが美しく、家具としての見栄えが引き立ちます。

①材選び ②のり付け作業
③丁寧に木を合わせていく ④ハタガネ、(クランプ)で圧縮させる

間伐材は、細かな材が多いので、この作業は必要不可欠なものです。これを「巾ハギ集成」といいます。ハタガネという道具を使い、集成をします。

⑤座面の厚み決め ⑥部材の墨つけ

圧縮し固まったら、はみ出した接着材を丁寧に削り落とします。座面の集成材が完成すると、厚みを一定にするため、一度、自動ガンナで削ります。集成の次は、部材の墨つけになり、ヌキの向き、ホゾ穴の位置を定めます。

3. 最新情報だよ!

 新潟県上越市にお住まいのN様より、ダイニングテーブル2台、アームチェア6脚を購入していただきました。
新築のダイニングに設置された、家具たちは、明るい陽射しを浴びて、ようやく木のぬくもり溢れる空間に落ち着きました。
ダイニングテーブル(OW-T08型):W2100 D900 H680
アームチェア(OW-C02型):W560 D470 H730 SH430
寸法やデザインの仕様変更をし、全て特注品です。
ダイニングテーブル天板は、無垢材の質感が出る38㎜の厚さで、耳付きの自然な曲がりがきれいに出ています。W2100は、6人が使える目的とダイニングスペースを考えた大きさになっています。

OW-T08の脚部分は、デザイン性に特徴があり、脚とヌキを組むことで、強度を増します。下のヌキに足を乗せてリラックスも出来ますよ。

アームチェアOW-C02の特注です。通常、脚部分は、斜めにカットされています。これは、カット無しの形です。

 大勢のお客さんが来られた時に追加で並べて置けるテーブルを設置しています。ダイニングテーブルと同じ間隔で巾ハギ集成をし、木目の模様を合わせています。
テーブル(OW-T02型):W900 D900 H680

◎メッセージをいただきました!ありがとうございます!
「ウッドワークのテーブルとチェアは、新築の我が家のダイニングにいて、トップライトからサンサンとふりそそぐ太陽の下で、家族、来訪者をあたたかく歓迎してくれる大事な宝物です。本当に満足しています。」

4. 終わりに・・・今月の一言

ウッドワーク通信をご愛読いただきましてありがとうございます。

4月の後半にもかかわらず、ついこの間には、霰が降り注いだ所もあったそうですね。暖かくなったり、寒くなったり、皆様、お体には十分気を付けてください。

事務所の周りでは、春の訪れを感じさせる、鳥が飛んでいます。鳴き声は、「ピギピーピョ・ピョーツィヨグルル」などとよい声が聴こえてきます。 海辺の歌い手と呼ばれる、「イソヒヨドリ」という名前の鳥です。上越市では年間を通して、見られるようですが、暖かい春の風にぴったりの声をしているよう に感じます。最近、さまざまな鳥の鳴き声を耳にするので、見かけたら図鑑片手に調べていますよ!!

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